歴 史
貞和2年(1346)、臨済宗大本山大徳寺の高僧、
徹翁国師(てつおう)により隠居所として開創されたものですが、
のちの元禄7年(1694)加賀国大乗寺二十七代曹洞宗復古道人の
卍山道白禅師(まんざん)が曹洞宗に改宗し、再興されたものです。
現在の本堂は元禄7年の創建で、
加賀の住人静家居士の建立によるものです。
見どころ
本堂右手には『悟りの窓』という丸窓と、
『迷いの窓』という四角い窓があり、
2つの窓越しに庭園を望むことができます。
また本堂廊下の天井は伏見城の遺構と伝わる血天井で、
徳川方の鳥居元忠らが自刃した時のものです。
本堂裏の西の谷にある『稚児井』という井戸には
六百三十余年前より伝説があって、
水飢饉で困っていた時、一人の子供が現われ、
この井戸のことを教えてくれ人々を救ったとのことです。
源光庵