拝観料:300円/午前8時30分〜午後5時
歴 史
元和2年(1616)、身延山第二十一世日蓮宗中輿の祖と
いわれる日乾上人が、本阿弥光悦の土地寄進を受けて開創した
鷹峰檀林(檀林=仏教の学問所)の旧跡で旧山城六檀林のひとつです。
往時は広大な境内に三十余棟の堂宇が並び、
多くの学僧が学び、賑わっていました。
見どころ
学問寺である一方、天下の名姑として有名な
吉野太夫ゆかりの寺としても有名です。
光悦の縁故により日乾上人に帰依し、
僅か年齢二十三歳の時に朱塗りの山門を寄進しています。
それが今に残る『吉野門』です。
吉野は容色の美はいうに及ばず、
和歌、連歌、俳句、書、茶湯、香道、囲碁などあらゆる諸芸に優れ、
その名声は遠く中国にまで喧伝されたということです。
また、夫である豪商灰屋紹益とのロマンスも有名で
歌舞伎の演目になっているほどです。
また、太夫を偲んで植えられたという
吉野桜が満開の頃の四月の第三日曜日には、
島原の太夫道中や境内の随所に野点茶席が設けられる
『花供養』が行われます。
見頃は春の桜、秋の紅葉です。
常照寺