拝観時間:午前9時〜午後4時30分
歴 史
平安時代、嵯峨天皇の離宮でしたが、貞観18年(876)に、
嵯峨天皇の皇女正子内親王の発願により寺院となりました。
鎌倉時代には後嵯峨、亀山、後宇多上皇などの
歴代の法親王が院政をしき、嵯峨御所とも呼ばれていました。
また、南北朝騒乱の時代には南朝方の御所となり、
元中9年(1392)には南北統一の媾和会議が開かれたりしました。
見どころ
かつては平安貴族が舟遊びをしたという
『大沢の池のほとり』の緩やかな曲線を描く、
箱庭のような山を背に大覚寺は建っています。
もともと嵯峨天皇の離宮として建てられただけに
寝殿造りそのままの建造物には随所にその豪華さがしのばれます。
『正寝殿』は桃山時代のもので、内部には嵯峨蒔絵と呼ばれる
典雅な桃山式の蒔絵がほどこされています。
正寝殿と渡り廊下で結ばれている『宸殿』には
狩野山楽の筆になる豪華な襖絵、紅梅・牡丹の図があります。
また、御影堂の裏手には『収蔵庫』があり、
ここには大覚寺所蔵の宝物がおさめられています。
大覚寺